暗黙知探究フォーラム2027に向けて(3)〜気配

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紫蘇は強い植物で、一度育ったところでは、こぼれダネから毎年出てくるようになります。うちのプランターでも、周辺の道端でも、ご近所の畑でも、勝手に元気に育っています。

植物は不思議な存在で、食べられる(人間にとって有害でない)草に、よく似た毒草その他の野草が近寄ってきて、よく一緒に生えています。そのため、私は春の「食べられる野草」のガイドでは、両者の見極めの「目利き」を中心にお伝えするようにしています。

野菜作りをしたり、野山の恵みをいただく際、人々は何を基準として「採っていいもの」を見分けるのでしょうか?

・毎年このあたりに出る

・葉は対生か、互生か? 葉の形は? その他の見た目の特徴は?

・香りはどうか?

等々、上のようなことをヒントとして採っているのでしょうが、それと共に、私は「気配」を感じとっているような気がしています。

毒ヘビやムカデ、ミミガタテンナンショウ(マムシグサ)等は、気配が強いと感じます。また、ある日、近所を歩いていて背後に気配がしたので振り向くと、遠くの山々の向こうに富士山がひょっこり頭を出しているのを発見したことも。まさかそこから富士山が見えるとは思わなかったのですが、「さすが日本一の山!」と感心したのを覚えています。

また、春先から夏にかけて庭の草とりをするのですが、育ってからとるのは大変。ですから、芽吹いた時に早めにとってしまうのが得策です。けれど、植物図鑑にはその草の成長した姿や花の特徴しか掲載されていないことが多く、その植物の「一生の変遷」*はあまりわかりません。

*それを植物図鑑にまとめた友人の友人がいると聞いたことがあります。

そんな中でも、毎年毎年草をとっていると、出てきた瞬間やまだ小さい時点で見分けることができるようになってきました。もちろんその時点での姿を解明・認識したからという要素はあるものの、自分はある程度「気配」で判断しているように思えます。

少し話はそれますが、ずっと前に地下鉄に乗っていた時のこと。新橋駅で電車が止まり、「地震発生により停車しています」とアナウンスがありました。ドアは開いています。

私は今でも覚えている、その後にも前にも感じたことのない「胸騒ぎ」がして、「とにかく地上に出なければ!」と電車を降りました。他の乗客は心配そうでもキョロキョロするでもなく、それまで通り静かに座っています。

動物は危険に遭遇した際、「逃げる」「戦う」「フリーズする」の三択の行動をとると言われていますが、乗客たちはフリーズしたように見えました。

結局15分後くらいには全員が地上に出てくることになりました。

「第六感」により危険を回避したエピソードは数多くありますが、こうした現象は何なのでしょう?

「気配」つまり「見えないサイン」を、人間はどうやってキャッチするのでしょうか?

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