コミュニケーション研修や大学の授業でよく、このような写真を見せることがあります。

「ここは、どこですか?」と聞くと、「横浜!」という答えが、すぐに返ってきます。
次に、「ここは、どんなところですか?」という問いには、「海!」「中華街/中華料理!」「異国情緒!」「おしゃれ!」「開放的!」と、さまざまな、ある意味ポジティブ寄りの答えが出てきます。
でも、「先月彼女と別れたところ・・・涙」という人だっているかもしれません。
これは「場所の名前」という具体的なことばですが、素晴らしいことに、そして同時にややこしいことに、人間は抽象的概念を表すことばをたくさん使います。「愛」「未来」「愛」「自由」「正義」「時間」等々、枚挙にいとまがありません。
抽象的なことばほど、ぼんやり・ふんわり考えいて、改めて聞かれると説明に困ったり、思いがけずトートロジーになる方もいらっしゃるかもしれません。
さらに厄介なことに、それぞれのことばの定義をことばで説明するだけでなく、中には「お腹の辺りが暖かい」「チェロの低音のロングトーン」「楽しげに遊ぶ子供たち」「光り輝く太陽」「神社のお守り」など、五感で感じるタイプの方も。
ということは、何かの話を進める前に、そのことばがどんな意味を持っているのか、個々の人の中ではどういう解釈として捉えられているのかを、確認することが必要となってきます。
確認といっても、そのためには「全員の意見が一致するまでとことん話し合う」ことだけとは限りません。「ここでは」「弊社では」など、範囲を限定して「こういう意味で使いますよ」と前置きして進めるのも一つの方法でしょう。
そのプロセスなしに進むと、思わぬところで齟齬が生まれることを経験した方も少なくないのではないでしょうか?
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