ベンチマーク訪問:つばさホールディングス株式会社

一般社団法人 幸せな人と組織づくりサポート協会(HHOSA)による「全員CHO体感ツアー(会社見学会)」の記念すべき第一回訪問は、「物流界の風雲児」とも言えるつばさホールディングス株式会社さんでした。

ミッション:日本一現場を活性化させる支援部隊

実践理念:事前期待を超えるおせっかい

そして、人材定着率が75%を超え、社員の6割近くが10〜40代の会社とは??? (以上、HPより)

まず出迎えてくれたのは、私たち全員の名前が書かれたウェルカムボード。

入り口には「つばさの幸せ美術館」。社員一人ひとりの異なる幸せを知ってお互いのことを知ると共に、多様性を受け入れ風通しのいい組織が醸成されます。また、イキイキとした活気ある職場を目指しています。

グループ会社やお客様が本社近辺で飲食できるよう、社員おススメの飲食店マップ「つばログ」も入り口付近に。

ホワイト企業認定、健康経営優良法人認定も。

まず朝礼を見せていただきました。写真は、毎日日替わりの朝礼メニューを説明してくださる社員の方。

当日は、①つばっぴータイム(つばさ+ハッピー、最近幸せを感じたことをシェア)②MVVと20の行動指針の唱和 ③賞賛タイム(ペア)④グループ会社での気づき ⑤役員メッセージ などが行われました。

他の日には、体操や占い、脳トレもメニューに入っています。

朝礼を拝見して、誰もがすぐに気づくのは、笑顔や笑いが多く、社員が猪俣浩行社長を「ひろさん」と呼んでいることです。その後の説明では、わずか一年程前には「お葬式のような朝礼だった」「朝礼って、意味あるの?」という状態だったものが、5ヶ月ほどで現在のような朝礼に生まれ変わったと聞き、私たち一同を驚かせました。

また、朝礼は体験共有・理念浸透や業務連絡だけでなく、社風づくりと人材育成にも活用されています。試行錯誤を通じて、まさに、”なぜ?(why)”が考え尽くされた設計を目指しています。

朝礼は、全員がこの「ライセンス」と呼ばれる冊子を持って参加します。「ライセンス」には、企業理念、MVV、行動指針等が細かくわかりやすく書かれています。

驚くのは、各自が毎日持ち寄っている「ライセンス」が、くしゃくしゃではなく、新品のようなきれいな状態だったこと。大切に扱っていることが伺えます。

続いて、「パワーチャージ委員会」「ハッピーモーニング活動委員会」「つながりサポート委員会」という、ユニークな委員会の取り組みの説明。どの委員会も代表は1〜5年目の若手社員です。

それぞれの委員会では、数々の画期的な取り組みができていった概要と共に、途中でのつまづきについてのご説明がありました。私たちが見せていただいたのは、「結果」にすぎません。ですので、そこに至るプロセスを知ることが、たくさんの企業の参考となるはず。

また、それぞれの委員会のメンターのような役割(「サポート」とおっしゃっていました)を担っている平井さんが繰り返しお話しされていたのは、「私たちも、委員会メンバーも、たくさんの企業さんを見学させていただいた。だが、そこで見たものをそのまま取り入れる(真似事)のではなく、常に”目的(why)”を考えるようアドバイスしてきた」ということでした。画期的なテクニックやツール、特に目に見えるものを見てしまうと、すぐにそれを取り入れたくなるものですが、whyを探求して、PDCAを回しながら自社に最適なものにブラシュアップしていくことの大切さが、よくわかりました。

穏やかに、しかし熱く、これまでの経緯や想い、信念、運送業界が直面する大きな課題とそれに対する姿勢を話してくださる猪俣社長。

猪俣社長のお話は、「何のためにやっているのか?(whyの探求)」「社会に貢献できているのか?」「日本的経営を活かすには」という理念に留まりません。物流三法や取適法といった法律の改正、ドライバー不足、技能実習生(外国人労働者)、原油価格の急騰の懸念、DXなどの業界を取り巻く環境を視野に入れ、10年後には社数が半減すると予測される運送業界の未来のために、「生き残り/一人勝ちではなく、協力」」というビジョンもお話しされました。

*1 取適法(とりてきほう)」:2026年1月1日に施行される「中小受託取引適正化法」の略称で、従来の「下請法」を改正・名称変更したものです。中小事業者が発注者から不当な不利益を受けないよう、公正な取引環境(特に代金の適正な支払・価格転嫁)を整備し、手形支払の原則禁止などが強化されました。

*2 物流三法(または主に話題となる物流2法+関連法):2024年4月の時間外労働規制(物流の2024年問題)に対応し、ドライバーの負担軽減、荷主・物流事業者の取引適正化、物流効率化(共同輸配送など)を目的とした法改正です。荷主への努力義務や計画策定が強化されています。

驚きは、3時間という長い訪問が終わってからも続きました。ハッピーモーニング活動委員会の新納(にいろ)さん手書きのサンキューカードを、12名全員がいただきました。1枚1枚丁寧に書いてあり、どれくらいの時間をかけてくださったのだろう?と感激しました。

若手の皆さんと、「つばさポーズ」で集合写真。

この訪問では、それぞれの取り組みとその背景に感動しただけでなく、とても明るく温かい気持ちになることができました。「感謝」「レスペクト」「貢献」「存在価値」その他、「人として」当たり前の健全な方向を向いていることそのものが、企業活動の基本であることをもう一度思い出させていただきました。また、ここに書き尽くすことのできないたくさんのギフトをいただきました。

つばさホールディングの皆様、長時間、丁寧なご歓待をありがとうございました。

つばさホールディングス株式会社