今日は珍しく医療のお話です。
私ごとですが、ある持病により食事制限をしています。
主治医の先生は、私が制限されているモノが大好きなのもあって、「絶対ダメ」とは言いません。「あれ、おいしいよね。楽しいもんね。」と、「禁止」ではなく「減らす」ことを勧めてくれます。
「絶対にダメ」と言われると、それが心の負担になってストレスでリバウンドするような気もします。ダイエットのリバウンドも同じ仕組みで起こるのかもしれません。
一年前、半年前と血液検査の結果を比較して、さまざまな数値が正常値に戻っているのを見た先生は、「努力したのが、数字に出てるね。この調子で(好きなものをそこそこ楽しみながら)楽しく生きよう♪」と。「楽しく生きる」と言うお医者さんは、どれくらいいるでしょうか? 彼はまさに「クオリティ・オブ・ライフ」を重視する先生なのです。
最後に「先生がいてくださったから、できたんです」と伝えると、「僕は何もしてないよ」
私たちは常に、問題にフォーカスする傾向があります。その理由としては、
・体験:私たちは学校から職場、そしてコミュニティの中でも、常に「評価」されて生きている。「評価」を上げるためには、「問題点は解決しなければならない」と刷り込まれている。
・脳の構造:人間の脳(特に古い部分)は、「生存」を担っているので、問題に目を向けやすい
・ネガティビティ・バイアス:体温を保つための毛・鋭い牙や爪・素早く逃げるための脚がなく弱々しい存在である人間は、「心配性」な遺伝子が残ったという説。
「問題」「回避すべきもの」に注目しがちな私たちの頭の中では、そうしたものでいっぱいになってそれに支配され、むしろ好ましくない行動が続いたり再発したりするのではないでしょうか。
組織や社会でも同じです。私たちは多くの時間を「問題解決」に費やしています。ですが、「すでにあるもの」に目を向ける(ポジティブアプローチ)と、変えられるものも数なくありません。それが、INTEGの考え方の核の一つとなっています。

そのクリニックでは、薬も処方していただいています。ですが、これまでの長年の先生の接し方こそが、私のモチベーションを上げ、体質改善という結果をもたらしてくれたと思っています。先生は
・決めつけない、上から目線ではない
・患者にどうしたいか相談する
・(深刻な問題でも)いつも軽やかで明るい
という人です。彼は薬や手術ではなく、そのヒューマンスキルとポジティブ・アプローチによって私を治療してくれていると言えるでしょう。
組織においても、同じようなことができるのではないでしょうか。


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