組織開発の分野では、メンバーが自律的に動き、環境変化に柔軟に対応する「自己組織化」が大事な要素として挙げられます。
元々は科学分野で使われてきた用語ですが、私の先生の一つであるヒューマンバリューHPでは、以下のように説明されています。
あるランダムな状態にある構成要素が、構成要素間において何かしらの相互作用を及ぼし影響し合うことで、自律的に秩序化・構造化する現象です。
組織の文脈において自己組織化は、「自己組織化型組織」「自律分散型組織」「ネットワーク型組織」として表現され、働く一人ひとりの構成員が、経営や上司などからの命令や階層による権威ではなく、自己管理によって、状況に応じた最適解を見出し、自らが意思決定し、スピーディーで柔軟に対応する組織を指します。
この半年近く参加した講座では、facebookグループが作られ、受講者の専門性や個々の状況・目標は異なるものの、助け合い、次々とあちこちで提案や勉強会のオファーをし合い、互いに大小の集まりで有機的につながり、まるでうごめくアメーバのように自主的かつ活発に活動が繰り広げられました。
そのような場は、どのようにして作り上げたのか、主催者に聞いてみました。その際の答えは、
・あくまで主役は参加者であり、自分は場を創るだけ
・受講者と参加者のクライアント成功を祈る
という、シンプルなものでした。
講座のデザインももちろん優れていましたが、目に見えない細かい要素も少なくありませんでした。
1 受講者共通の一つの目標が最初から最後まで明確だった
2 前向きなカルチャー:受講者同士の1on1の推奨、主催者のモデル表示(コメントに主催者がつける反応は「いいね」ではなくつねに「♡」、返信の相手の名前には「さん」をつける)、「give文化」の醸成
3 主催者が「前面に出る→裏面に回る」のペースチェンジ
4 最初はご自分で全てを担当されていたが、期を重ねるにつれて途中から「このセクションは、卒業生の〇〇さんの方が得意だから、任せる」と、次々と?リクルート。
(3、4:ご本人は、「僕は承認欲求が全然ない」とコメントされていました)
・3、4は、「受講者とクライアントの成功」という明確な目的に沿ったもの
この他にも、うまくいった理由はまだまだあるかもしれません。
大変貴重な自己組織化の形を、メンバー側として体験できた、貴重な機会となりました。


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